ペプチド治療とは
ペプチドは、アミノ酸がいくつかつながってできた「小さなたんぱく質」です。体の中で血流や神経の働きを助ける役割があり、ED治療では自然な勃起力をサポートする成分として注目されています。
お薬のように一時的に作用するのではなく、体の本来の力を整えることで根本的な改善をめざす治療にも使われています。
作用機序・期待される効果
▶天然のバイオレギュレーター、多面的効果を発揮し、生体内で様々な調整機能を持っている
▶ホルモンとは異なる物質
▶ペプチド療法は、免疫異常、慢性疾患の根底にある炎症、加齢による衰退に対処できる
▶ペプチドは潜在的にある、広範囲の病気に対処するために使用出来る
Bremelanotide(ブレメラノチド:PT-141)
Bremelanotide(ブレメラノチド:PT-141)
ブレメラノチド(PT-141)は、性的な刺激や興奮を高める作用をもつペプチドです。もともと脳の中にある「性欲中枢」に働きかけるため、血流だけでなく性的な意欲そのものをサポートします。
ED(勃起機能障害)やFSD(女性性機能障害)の治療に使われ、自然な性的反応を引き出す新しいタイプの治療として注目されています。
| 効果 | 男女共にリビドーが増強、勃起力の増加、オーガズムアップ、スタミナ増強 |
| 作用機序 |
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| 使用方法 |
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| 効果発現 効果持続時間 | 効果は30分~40分以内に始まり、1~2時間持続、一部の人には1~2日間持続するなど個人差あり |
| 副作用 安全性 |
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| 注意点 | PDE5阻害剤(シルデナフィル・バルデナフィル・タダラフィル)との併用注意:勃起が収まらなく事例(持続勃起症)のリスクあり 室温の保存でも問題ないが、冷蔵での保存が望ましい |
※吐気の副作用で使用出来ない方は、BCP-157というペプチド薬にもED改善効果が報告されている
BPC-157
BPC-157は、体の中にある「治る力」を高める働きをもつ**ペプチド(アミノ酸の結合体)**です。
もともと胃の中のたんぱく質から発見された成分で、血流の改善・炎症の抑制・神経や血管の修復を助ける作用があります。
ED(勃起機能障害)の治療では、陰茎の血管や神経の修復を促し、根本的な勃起力の回復をサポートする目的で使われています。
| 成分 | 胃液から分離された「身体保護化合物」(BPC)と呼ばれる胃保護タンパク質に由来するペプチド |
| 作用機序 |
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| 効果 |
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| 使用方法 |
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| 副作用 | ほとんどなし |
その他の注目すべきペプチド
| Semax | 集中力を良くしたり、記憶を改善する向知性ペプチド | スプレー |
| LGD-4033 | アンドロゲン受容体作動薬→筋肉増強 | カプセル |
| イバモレリン | 成長ホルモン増強→筋肉増強 | 注射 |
| テサモレリン | 成長ホルモン分泌促進 | 注射 |
| オキシトシン | 愛情ホルモン→性欲増強 | スプレー |
| 5-アミノ-1MQ | エネルギー増強、減量 | カプセル |